お父さんお疲れ様でした

仕出しおがわの友代です。



昨年、仕出しおがわの創業者の一人で有る母を見送ったばかりでしたが、元気だった父も、1月9日の夜に、母を追いかけるように旅立ってしまいました。

87歳の天寿を全うした素晴らしい人生でした。

脳にできた悪性リンパ腫が分かったのは、11月の終わり。

お年寄りに多い病気で、進行が早いとの説明に、ただただ、頭の中が真っ白になっていったのが、ついこの間の事です。

昨年の9月に母を見送った時は、ぎりぎりまで母の介護をしてくれ、母の入院中は、朝と晩に病院へ通ってくれました。

ある意味、母は最愛の父に見送られ幸せだったな・・・と思ったものです。

元気だった父は、食事・洗濯・掃除以外はなんでも一人でやりました。

家中のゴミ出しも担ってくれました。

仕事の現役の第一線を退いてはいましたが、年末のおせち作りには、羊羹・金団作りで熟練の技を見せてくれました。

吉原地区の料理組合の会長・食品衛生組合の役員としても働き、早朝からの街頭交通安全指導に立ち、寒い日の朝などは心配したものです。

趣味の民謡では、富士市の公民館成人学級の講師として、得意の三味線で各地の民謡を唄っていました。

その生徒さん達からも慕われ、病気が分かってからは、大勢の生徒さん達がお見舞いに来て下さいました。

中でも印象的だった言葉が、

「先生は、いつもニコニコ温厚で、人の悪口を絶対に言わないから、みんなに好かれていますよ・・・。」

との言葉です。

私は、父とは特に改まって話をした事も無かったのですが、父の人生の最期の一ヶ月と少しの時間を忘れる事のできない位、一緒に濃い時間を過ごす事ができ、神様はこんなにも素敵なそして悲しい経験をさせてくれたんだな・・・と改めて今、思います。

自宅で有る事を父にしてあげた時は、さすがの戦争経験者、直立不動の姿勢から深々と頭を下げ、
「ありがとう。」と言ってくれました。

母の時も、最期の言葉が、「ありがとう。」

二人から貰った「ありがとう」の言葉は、私の一生の宝物になりました。

父と母二人から、沢山の事を教えて貰い、仕事のバトンも受け取りました。

これからは、ますます、商売の繁栄に努めようと思う2016年の新春です。




おせち作りの時の写真です















告別式の会場でのボード








お父さん、長い間、お疲れ様でした